柔術で左右両方練習することは理にかなっていますか? by ブドー ジェイク

柔術で左右両方練習することは理にかなっていますか? by ブドー ジェイク

私の経験上、柔術のクラスではインストラクターが生徒達に、左右両方ともバランスよくテクニックが上達した方がいいから、両サイドから動きを練習するように教えるのが一般的だったね

だけど、私が15年以上柔術を練習してきて左右両方、何度練習をしても片方だけが私にとってより自然な動きに感じていたんだ

これは私が克服しなければならない問題なのだろうか?

上達できない方の練習に倍の時間を費やす必要はあるのか?


完璧な世界だったらきっとそうだろう...

両サイドから同じように効果的な動きが出来ることは素晴らしいことだし、もっと言えば、日常生活においても両利きだとメリットも多そうだしね

 

私が10代の頃、空手の先生から利き手ではない手を使って日常生活を送るように宿題を出された時、左手で歯を磨いたり、夕食を食べたり、利き手じゃない方で日常生活を送る事ができたのはとても貴重な体験だったかな

左手で生活をする事が快適に感じたかどうかはさておき、食事のときに時間をかけてゆっくりご飯を食べれるようになった事は良かったね


柔術の話しに戻ろう

得意ではないサイドでいくつかのサブミッション、パスガード、スイープなどの練習をして思っていたけど

これが本当に最善のアプローチなのか?

最近、異なる分野の先生が対照的な見解をもたらしてくれたんだ

 

先月、私は世界クラスのインストラクター達と熱心な生徒達が集うアクロバットワークショップに参加した際、あるフランス人のインストラクターが高いレベルの逆立ち授業を行ったんだ

その内容は

「部屋の中央で片手逆立ちを動かずに20秒間キープする」というもの

 

授業中、一人の生徒が

「片手逆立ちは左右両方とも出来るように練習をすべきですか?」

と質問をしたところ

間髪入れずに、

インストラクター:「あなたは何歳ですか?」

生徒:「35歳です」

すかさず、

インストラクター:「あなたには左右両方出来るように練習する時間がない」

と言い切ったんだ

 

ポジティブな励ましの言葉をかけるこの時代に

彼の回答はとてもスッキリしていた

私たちの寿命は限られていて、厳しい練習に費やすことができる時間はさらに限られているからね

 

 

2012年にマルセロ・ガルシアに同じ質問をした際

彼の論理では、

「両方練習をする事で、両方ともがよくない動きになってしまう可能性があるから片側だけの練習に集中したほうがいい」

 

私は今、明確にする必要性があると感じている

すべての動きで両側を練習する必要はないと

 

これは、私がガードを片側のみにパスすることや右側のみですべての動きを行うことだけを意味するものでなくて

右利きの私が左側で行う傾向がある特定の動きと

右側で行う特定の動きがあるということ

確かに、両側へのパス、スイープ、そしてサブミッションをする事は不可欠だけれど

それらが全て同じテクニックではなくてもいい

 

最終的には、トレーニング時間を最大限に活用する方法がすべてで

誰もが独自の論理を持ち、あなたの目標がすべての動きで両利きになることであるのなら、私もその努力を支持します!

しかし、もし、その左側のギロチンがしっくりこないのなら心配する必要はどこにもないと...

 

【翻訳】田中恵里子


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